「問題」とよく混同される「課題」という言葉があります。
この2つの違い、あなたは説明できますか。
あいまいに使ってませんか?
「大丈夫!ちゃんと区別できている」 という方は、続きを読んでいただく必要はありません。
でも、
「あれ、どうだっけ?」
「同じ意味で使ってるな」
という方は続きを読んで一緒に考えていきましょう。
この言葉の違いを正しく理解できていないと 、正しく問題解決を進められないとしたら・・・
「問題」と「課題」言葉の意味は?
言葉の意味が分からないとき。あいまいなときは、どうすればいいでしょうか?
そうです、辞書で調べればいいですよね。
では早速調べてみます。
まず、2つの言葉が持つ意味を辞書で調べてみましょう。
はじめに「問題」という言葉から
もんだい【問題】
- 答えさせるための問い。解答を必要とする問い。題。 「算数の-を出す」 「英語の-を解く」
- 取り上げて討論・研究してみる必要がある事柄。解決を要する事項。 「それは-だ」 「 -を解決する」 「大臣の失言を-にする」 「 -点を整理する」
- 取り扱いや処理をせまられている事柄。 「就職の-で悩んでいる」 「それとこれとは別-だ」
- 世間の関心や注目が集まっているもの。噂(うわさ)のたね。 「 -の人物」
- 面倒な事件。厄介な事。ごたごた。 「 -を起こす」
(大辞林 第三版)
それぞれの意味を考えてみます。
1.は、答えがあって、その答えが伏せられた問いです。
2.は、求める姿とのギャップと言えそうです。
3.は、対応や処理の結果ができないことから出てくる用い方ですね。
4.は、普通の状態から外れたことで関心が生まれることでしょうか。
5.は、ルールを逸脱した状態といえます。
これらから考えると、 いずれも何らか解や期待、目標があるが、そこに至ってない状態と言えそうです。
次に「課題」という言葉です
かだい【課題】
- 仕事や勉強の問題や題目。 「休暇中の-」 「 -を与える」 「 -図書」
- 解決しなければならない問題。 「当面の-」 「緊急-」
(大辞林 第三版)
こちらは、取り組むべきこと、解決すべきことが決まっており、次に行動することが分かっている状態であることといえます。
つまり「課題」とは、先ほどの「問題」における現状とのギャップがある状態から、何らかの解や期待、目標に向けて近づくために設定されることである、と私は理解しました。
図にするとこの様なイメージです。
「問題」の役割と「課題」の役割
以上のことから「問題」と「課題」の役割から見た、それぞれの違いをまとめます。
「問題」の役割
解・期待・目標と現状とがギャップがあるという状態を認識すること、すなわち問題が存在するということを認識すること。
「課題」の役割
問題の存在を認識した後に、解・期待・目標に向けて取り組むべきことの設定、行動すべきことを明らかにすること。
問題解決するために必要なプロセス
今回考えた問題の認識と課題の設定は、問題解決のためにどちらも必要な要素であり、問題解決という目的の中に包括されるプロセスなのです。
【人生とは時間の使い方】
ミッション:自分が楽しいと思えるコースを、いつでも何度でも走り始められる。誰もが自立して生きていける社会の実現を目指して。
バリュー:無駄な仕事や突然の問題発生、幸せの実現を邪魔する不安や悩みを解決・解消していく。
■吉乃 建志(よしのケンジ)プロフィール■
妻と娘と三人家族/システムエンジニア/40歳過ぎでフルマラソンに挑戦し完走/日本全国巡ることをライフワークに決めた「旅」と「食」を楽しむスキマ旅ブラリスト/本業も副業も成果を出しプライベートも充実できるハイブリッドワーカー
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吉乃 建志
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コメント
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