将来に向けて高齢者だからできる仕事について考る3つの質問

高齢者は777百時間の経験スキルを持っている

「高齢者でもできる仕事」ではなく、「高齢者だからできる仕事」があります。

将来に不安はありませんか。

稼ぎ続けられる力があればその不安を軽くすることができます。

それは、あなたが重ねてきた人生自体を価値化することで実現できます。

高齢者の仕事について3つの質問

あなたが「高齢者」になった時を想像してください。

Q1.あなたは何歳まで仕事をしたいですか?

Q2.その時、どんな仕事をしていたいですか?

Q3.したい仕事ができるか不安はありませんか?

この質問に対する回答を頭に思い浮かべてから、読み進んでください。

労働力不足解消のために高齢者の活躍を促進

先日の新聞記事で「高齢者スキルアップ・就職促進事業(仮称)」について取り上げられていました。

内容は、

少子高齢化・人口減少による労働力不足の解消を目的として、

高齢者の技能取得と就職支援を一体的に実施するというもので、

2017年度から55歳以上に特化した新たな職業紹介事業をスタートさせる

ということです。

高齢者にもっと仕事を通して活躍して貰うための施策です。

働きたい高齢者は多いが、その仕事内容は?

働きたい高齢者

内閣府調べ「高齢者の就労希望年齢(2013年)」によると次のような調査結果が出ています。

65歳以降も働きたい人は全体の65.9%に上り、

その内「働けるうちはいつまでも」働きたいという人は29.5%も居ます。

いわゆるサラリーマンの多くが定年を迎える65歳以降も

仕事を持ち、働きたいという人が

多くの割合を占めています。

想定されている「高齢者の仕事」

ニュース記事に依ると高齢者向けの仕事としては、

中心分野は介護や保育での送迎や調理など、

専門の資格を持たずにできる業務を想定しています。

また警備、造園、小売業といった職種について、

基礎的な技能の取得を目指すとしています。

つまりこれらの仕事を、

高齢者でもできる仕事として

あてがおうとしているのが分かります。

高齢者が賃金を抑制してしまう

このような考えで

「高齢者=労働力」として捉えた場合、

労働力が不足している業種へ高齢者をあてがい、

仕事をして貰うというのは自然な考えだと言えます。

しかし、

その業種の現場では高齢者以外にも

若年層・中年層も仕事をしているわけで、

単純に高齢者が低賃金で雇われてしまうと、

別途方針として打ち出されている

同一労働同一賃金の観点で

別の問題が発生します。

それは対象となる仕事に対する賃金が、

伸び悩む要因になるということです。

つまり、若年層などの既存労働者の賃金抑制に繋がりかねません。

その仕事は高齢者が行うべきなのか

また、

これから将来に向けて

人間でなければ遂行できない仕事というものも、

変わってくることが予想されます。

作業系の仕事については

人工知能(AI)が行い、

力仕事・技能労働といった仕事については

ロボットに代替されていく

ことでしょう。

特に、

単純で経験を必要とせず

付加価値の低い仕事ほど、

その可能性が高くなる

と予想できます。

はたして、

そのような仕事を

高齢者が行うべきなのでしょうか。

高齢者の武器

ここで、あなた自身が高齢者になった時のこととして考えてみて下さい。

誰でもできる、代わりが効く仕事は、コモディティ化してしまいます。

結果として低賃金化が起こり、

更には仕事自体を人工知能(AI)やロボット、

もっと労働賃金の低い移民や若年層に

取り変わられていく可能性が高いと言えます。

なぜならそのような仕事は、

仕事を行う人間のスキルに価値が見いだされず、

いつでもスペアが効く状況にあるからです。

高齢者だから持てる武器

高齢者は、

社会に出て約40年という

長い時間を掛けて得た経験を

持っています。

その経験は「あなた自身」でなければならない

ユニークネスな価値

となります。

その価値を「武器」として使い仕事を行うべきです。

その「武器」を持って

社会に価値提供することで、

既存労働者の

仕事や賃金を侵食すること無く、

あなた自身が

社会的にも最適な場所で

存在意義を発揮し続けられるからです。

言い換えると

あなたの人生自体を価値化

して仕事にすると言うことです。

同じ悩みを持つ人のために

人の悩みは集団的ものから個々別々のものへ変化

あなたの人生自体を価値化する」とは言っても、

はたして自分の経験が価値を持つのか?

と疑問に思う人がいるかもしれません。

確かにこれまでの日本社会では、

均一な価値観を持つ集団に

皆が属していました。

そのため、

同じ集団の中に発生する悩みというのは、

多くの人が同じものを抱えており、

結果として悩みは最大公約数的ものとなる

というのが一般的でした。

しかし現在の社会では、

これまでの様に人々が

集団に属して存在していた状況から

変化してきています。

それぞれの人々が

多様性を持った個個で存在する状態へと

変わりつつあります。

将来的には

更に多様化が進むことで、

「個」の状態も進んでいく

と予想しています。

つまり

人々の悩みについても

個個別々の悩みが発生し、

それぞれ個別の解決方法が

必要とされるのです。

あなたが悩んでいたことと同じ悩みを持つ人はいる

考えて下さい。

あなたが高齢者になった時までに

「何にも悩まず」

「どんな悩みも解決せず」

生きていられることはあるでしょうか?

いいえ、決してそんなことは無いでしょう。

そうであれば、

あなたも人生の中で何らか悩み、

何らか解決して生きていくことになる

ということです。

そして、

あなたが人生で悩み、

そして乗り越えてきたことと

同じ悩みを持つ人もきっと居る

はずです。

ニッチかもしれませんが、

その人たちに対して

解決方法を示してあげることこそ、

あなたにしかできない「価値」

なのです。

「高齢者」で無ければ発揮できない価値

高齢者を

労働力」として見るのでは無く

経験者」として見ることで、

社会的に最適な役割を持つことができ、

引いては社会全体の幸福度を上げていくことができるのです。

活用すべきは高齢者が過ごしてきた人生

40年の人生で身に付けた経験

=777百時間スキル(スリーセブンスキル)

あなた自身で選択できる人生を

最初の質問をもう一度します。

Q1.あなたは何歳まで仕事をしたいですか?

→あなたがやりたい時までしてください。

Q2.その時、どんな仕事をしていたいですか?

→あなたの人生自体を価値化した仕事をしてください。

Q3.したい仕事ができるか不安はありませんか?

→労働力ではなく、経験値を価値として提供して下さい。

いかがでしょう。

最初の回答から答えが変化しましたか?

与えられる人生ではなく、あなた自身で選択できる人生を作りましょう。

<「高齢者スキルアップ・就職促進事業(仮称)」について>

2016年8月31日厚生労働省で開催された「第39回労働政策審議会」の1項目である「一億総活躍社会を支える多様な働き手の参画」で挙げられている事項のひとつ。

「一億総活躍社会を支える多様な働き手の参画」の活躍促進する対象としては
(1)女性
(2)若者
(3)高齢者
(4)障害者
が挙げられている。

<ニュース記事>

高齢者に講習、就職仲介…55歳以上対象新事業
少子高齢化による労働力不足に対応するため、政府は2017年度から、55歳以上に特化した新たな職業紹介事業をスタートさせる。

高齢者の技能講習と就職支援を一体的に実施する「高齢者スキルアップ・就職促進事業(仮称)」で、人材不足が指摘される介護や保育の分野を中心に、再就職を支援する。

事業を所管する厚生労働省が、各都道府県の労働局を通じ、人材派遣会社などに講習を委託。講習受講後は、各地のハローワークが面接会や職場見学会を開催するなどして、企業と高齢者を仲介する。

就労意欲のある高齢者が一定の技能を身に付けることで、採用する企業側の不安を払拭し、スムーズな再就職につなげる狙いがある。講習は全都道府県で実施し、17年度は1万8000人程度の受講者を見込んでいる。厚労省は17年度予算の概算要求に約18億円を計上した。

引用元:2016年10月05日 17時43分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20161005-OYT1T50102.html

<参考資料>

・企業における高齢者の定年延長・継続雇用の促進等

– 65歳以降の定年延長や継続雇用制度の導入を行う企業に対する支援を実施するとともに、
 民間団体等を活用して高齢者の就業の場を提供する取組を推進する
 「就労支援団体育成モデル事業(仮称)」を実施する。

・高齢者の再就職支援の充実・強化

– 65歳以上の高齢者の就労を重点的に支援する「生涯現役支援窓口」、
 高年齢退職予定者キャリア人材バンクの機能を拡充するとともに、
 高齢者の技能講習と就職支援を一体的に実施する
 「高齢者スキルアップ・就職促進事業(仮称)」を創設する。

・地域における就業機会の確保に向けた取組の強化

– 改正高齢法に基づき地域に設置される協議会の設置促進、協議会からの提案に基づき実施する
 「生涯現役促進地域連携事業」を拡充するとともに、「地域就業機会創出・拡大事業」の
 拡大等によりシルバー人材センターの機能を強化する。

引用元:第39回労働政策審議会 資料(資料2 3ページ)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000135246.html

※777百時間スキル(スリーセブンスキル)

777百時間≒40年×1年243日労働×1日8時間労働