「ハリネズミの願い」という物語を読んでドキッとしました。
これはまるで自分のことだと。
ハリネズミはある願いを持っていますが、不安の先取りをして苦しみ続けます。
まるで願いを叶えないことを願っているように。
あなたも、そんなことしてませんか。
願いと悩み
(内容の一部にネタバレを含みます。これから本を読むという方はご注意ください)
「ハリネズミの願い」トーン・テレヘン著/長山さき訳(Amazon)
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ハリネズミは家に他の動物を招待して、仲良くなりたいという願いを持っています。
でも招待すること無く、不安の先取りばかりして悩んでしまいます。
その不安は頭の中でぐるぐると回り続けて、解消することはありません。
もちろん招待していないので、願いが叶うこともあり得ません。
自分と重ねる
僕はこの物語を、僕自身が持つ願いを頭に思い浮かべながら読み進めました。
同時に、その願いを叶えようとした場合に訪れるかもしれない不安も頭に思い浮かべながら。
物語のラストでハリネズミの願いは、意外な事で実現します。
その願いが実現した場面を読んで、あなたならどう感じるでしょうか。
不安を先取りして苦しみ続けないためのヒントがこの物語にありました。
願いに向けて行動する不安
ハリネズミは、他の動物を招待するという願いを叶えるため手紙を書き始めます。
キミたちみんなを招待します。
ところが手紙に次の一文を付け加えます。
でも、だれも来なくても大丈夫です。
ハリネズミは招待を断られるのが怖いと不安の先取りをしてしまったのです。
更にその手紙を机にしまいます。
送るのはやめておこう・・・いまはまだ。
手紙を出さず招待しないことで、断られる不安を解消しようとしたのです。
手紙を出さなければ、断られることもありませんからね。
でも悩みが尽きることはありません。
だって願いには一歩も近づいていないのですから。
ハリネズミのハリ
ハリネズミは自分の「ハリ」にコンプレックスを持っています。
そして、それが不安の種になっています。
ぼくはヘンで恐怖をかきたてて孤独で自信がない。
ぼくにはハリがあって、それでもだれかにあそびに来てほしい。
でもやっぱりだれにも来てほしくない。
そして、他の動物に訪問してもらった場面を想像しては、訪問によって起きるかもしれないハプニングや悲劇を考えてしまいます。
でもこの想像で沸き起こる不安は解消することってありませんよね。
不安の原因である現実は、何も変化していないんで。
だから不安が頭の中でぐるぐる回り続け、悩み続けてしまいます。
「ハリ」はアイデンティティー
ハリネズミは自分のハリにコンプレックスを持っています。
でも実は、アイデンティティーでもあるんです。
コンプレックスなのにアイデンティティー?
一見、反対のことに思えますが実は表裏一体です。
コンプレックスもアイデンティティーも、自分の意識がそこに集中しているという点では同じですよね。
他の動物もそのハリに注目するだろうと想像してしまうことで、不安の先取りをしてしまっているのです。
でも、その不安の先取りは必要ないかもしれません。
その不安は不要
ハリネズミがハリについて不安を先取りするのは、不要です。
実は、他人は【自分】が思うほど【自分】を気に掛けていないからです。
ハリネズミのハリも他の動物は気に掛けていないかもしれない。
もしハリについて何か思っていたとしても、ハリネズミが心配するようなことでは無いかもしれません。
結局は「ハリネズミにハリがある」という事実に対してどう解釈するかは、人それぞれだからです。
つまり、自分が気に掛けていることを不安の種にして思い悩み、自分で自分を苦しめる必要はないのです。
突然叶ったハリネズミの願い
不安で悩み続けたハリネズミの願いは、突然の出来事で叶います。
ある日、リスがハリネズミの家を訪ねてきたのです。
ハリネズミとリスは素晴らしい時間を過ごし、
また会おうね
というすてきな言葉を受けることができた、
というハッピーエンドです。
ハリネズミが、どれだけ沢山の長い時間を悩んでいたかは関係はありません。
想像もしなかった突然のリスの訪問という現実が、願いを叶えてくれたのです。
あなたなら、
突然のリスの訪問という現実の変化を待ち続けますか?
それともリスに来てもらうように行動しますか?
自分から現実を動かそう
ハリネズミの家にはリスが訪問しましたが、いつも都合良くリスが来てくれるとは限りません。
だとしたら、自分から現実を動かした方が良いとは思いませんか。
現実が動かないから同じ事で悩み続けてしまいます。
不安を先取りして悩んでも、不安の種は変わらないので同じ不安が続きます。
上手くいくかいかないかは分かりません。
でも、少しでも願いに近づこうと思えば、現実を変化させるため行動するしかありません。
ハリネズミの立場だったら、
招待の手紙を出す、
または自分から出向くことで、
もっと早く願いが叶ったかもしれませんね。
ほんの小さな行動が
もしあなたが、不安の先取りをして悩み、苦しみ続けているとしたら、
現実をほんのちょっぴりでも変化させる行動をしてみませんか?
現実を動かせば、あっさりと結果を示してくれます。
そうすれば不安の種は解消して、悩みは解決するかもしれません。
【人生とは時間の使い方】
ミッション:自分が楽しいと思えるコースを、いつでも何度でも走り始められる。誰もが自立して生きていける社会の実現を目指して。
バリュー:無駄な仕事や突然の問題発生、幸せの実現を邪魔する不安や悩みを解決・解消していく。
■吉乃 建志(よしのケンジ)プロフィール■
妻と娘と三人家族/システムエンジニア/40歳過ぎでフルマラソンに挑戦し完走/日本全国巡ることをライフワークに決めた「旅」と「食」を楽しむスキマ旅ブラリスト/本業も副業も成果を出しプライベートも充実できるハイブリッドワーカー
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吉乃 建志
やっちゃえオッサン
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