東京大学合格を目指す人工知能(AI)の「東ロボくん」が、今年(2016年)の大学入試センター試験模試の結果、同レベルの有名私立大学で「合格可能性が80%以上」のA判定を得たと言うことです。
この様に人工知能(AI)が人間の能力に追いつこうとしている時代に、我々人間は何を学ぶべきなのでしょう。
人間の学習は無意味になってしまうのか
人工知能(AI)の進化により、人間の優秀さを測る試験の一つである大学入試でも、人工知能(AI)が人間と肩を並べるレベルまで達してきました。
大学入学試験自体の内容には賛否あるでしょうが、少なくともこれまでと同じ「優秀さの基準」では、いずれ人工知能(AI)に追いつき、追い越されることは明らかです。
では、人間が何年も掛けて学習していくこと自体に意味が無くなってしまうのでしょうか。
いいえ
一概にそうではないと考えています。
人工知能(AI)の苦手
「東ロボくん」のプロジェクトは2011年から始まり、2013年から大手予備校が実施する模試に、教科書などのデータや計算力を駆使して挑戦してきたそうです。
つまり、現在の子供達が学習している内容を元に試験に臨んだ訳です。
「東ロボくん」の模試の試験結果からは、読解力が弱いという結果が分析されています。
この読解力が弱いという傾向ですが、実は日本の子供達も同様の傾向があるということが、最近の研究で分かってきています。
つまり日本の子供達も読解力が弱く、文章の意味を深く読み解くことが苦手だということです。
読解力の弱点はなぜ生まれた
なぜ日本の子供達には、読解力が弱いという弱点が生まれてしまったのでしょうか。
それは、現在までの教育が多くの情報を記憶し、試験ではその情報の中から予め用意された正解を選び出すということを行って来たことに原因があると考えています。
つまり「考える」ことよりも、「探す」ことの能力が評価されるのです。
「探す」能力では人工知能(AI)に勝てない
しかし、この憶えた情報を探す能力では到底、人工知能(AI)に勝つことはできません。
その理由を考えてみましょう。
ただの知識は無価値に
第一に憶える情報量が桁違いです。
考えてみて下さい。
分からないことがあったとき、あなたはどうやって調べますか?
きっとGoogleで検索するのではないでしょうか。
つまり、人間が情報をただ憶えるだけのことには既に価値が無くなっているのです。
情報を探すことの無意味
更に第二に情報を探すこと、そして単純に解を出すために計算することについての価値も同様に低下しています。
コンピュータや人工知能(AI)はとても人間の及ばないスピードで情報を探し、計算を行ってしまいます。
これまでの学習からの転換
以上から、これまでの日本の学習の延長を続けていたのでは、人間は人工知能(AI)と横並びの能力しか発揮できなくなってしまうと言うことになってしまいます。
これまでの学習からの転換が必要とされています。
2020年からスタートが予定されている新しい大学入試も、この様な流れも受けて進められているものであると言えます。
この2020年大学入試改革について詳細はまだ決まっていませんが、方針としては次の内容です。
・予め決められた答えを探すのでは無く、自ら答えを作り出せる人材を育成する。
・論理的思考力や資料を読み解く力も重視されます。
これからの学ぶべきこと
これからは、人工知能(AI)で代替が難しい能力の学習に力を注ぐべきです。
それは、まず2つの力です。
1.考える力=自ら答えを作り出せる力
2.読解力=資料を読み解く力
そして僕は、もう1つの力を加えたいという考えです。
3.文章力=論理的に考えを伝えられる力
人工知能(AI)で代替が難しい力を鍛える
1.考える力=自ら答えを作り出せる力
2.読解力=資料を読み解く力
3.文章力=論理的に考えを伝えられる力
2020年のビッグイベント
そう考えると2020年はビッグイベント目白押しですね。
- 東京オリンピック2020
- 2020大学入試改革
そうそう、そして「やっちゃえオッサン48」の年でした。
【人生とは時間の使い方】
ミッション:自分が楽しいと思えるコースを、いつでも何度でも走り始められる。誰もが自立して生きていける社会の実現を目指して。
バリュー:無駄な仕事や突然の問題発生、幸せの実現を邪魔する不安や悩みを解決・解消していく。
■吉乃 建志(よしのケンジ)プロフィール■
妻と娘と三人家族/システムエンジニア/40歳過ぎでフルマラソンに挑戦し完走/日本全国巡ることをライフワークに決めた「旅」と「食」を楽しむスキマ旅ブラリスト/本業も副業も成果を出しプライベートも充実できるハイブリッドワーカー
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吉乃 建志
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