問題は望むと望まないとに関わらず、発生してしまいます。
でも、問題の発生自体を抑えることができれば。
または、発生しても軽いものに留まらせることができれば、どんなに良いことだと思いませんか。
あるんです、そうできる方法が。
私たちもよく知っている、あれと一緒です。
『人生を自分のコースに取り戻す「やっちゃえオッサン!48」プロジェクト』よしのケンジです。
問題は発生したものに対処していくよりも、むしろ発生自体を抑えたいですよね。
問題に対処するのではなく、予防することで、人生の自分のコースを取り戻す近道を作りましょう。
定期検診と早期治療
私たちは、体調が悪くなると病院に行きますね。
特に大きい病気をしたときなど、次の様に言われます。
はい、3つ目大事ですね。
そうです、定期検診をして早期発見、早期治療ができれば問題が大きくならない内に対処できる訳です。
では、ビジネスでの定期検診はどの様に行えば良いでしょうか。
定点観測
1.基準値
定期検診で発見すべきは、「異常」な状態です。
そして「異常」を見つけるためには「通常」という基準が必要です。
まずは、「通常」という基準値を設けましょう。
合わせて、この値を外れると「異常」であるという閾値(しきいち)も設定します。
定量的に測れることであれば、できるだけ数値化することが望ましいです。
数値化できないことであっても、見た目や判断出来る材料を用意してください。
但し、客観的に判断出来ることが重要です。
2.ルール
基準値を設けたら次は観測するためのルールを決めます。
ルールは次の要素が含まれている必要があります。
- 観測頻度・・・いつ、実施頻度
- 観測担当・・・誰が
- 観測対象・・・何を
- 観測方法・・・どうやって、どういう手順で
3.測定
ルールを決めたら実際に運用に移します。
異常の発見には決まったルール、決まった方法で定点観測することが必要です。
また、観測結果は必ず記録を取るようにしてください。
4.評価
測定後には、記録を速やかに結果の評価を行います。
評価は、
観測結果が閾値を外れていないかどうか、
で判断します。
閾値を外れていなければ正常ということで、次回測定を待ちます。
閾値を外れている場合は異常ということで、問題が潜在していることを疑い、詳細調査を実施し、異常値の原因を特定します。
5.基準値の見直し
何度か測定を継続している内に、基準値の見直しが必要なケースが出てくると考えられます。
検知漏れ
ひとつは、問題があったのに異常を発見できなかったケース。
例えば、内部で問題を発見する前に外部からの指摘で問題が発見する様なケースです。
まずは、測定が正しく運用されていたか確認する必要があります。
次に、ルール自体に問題は無かったか再検討します。
その結果、運用にもルールにも問題が無かったと言うことであれば、
閾値をもっとシビアにすることを検討します。
過剰検知
もうひとつは、異常として検知したのに問題は潜在していなかったケースです。
この場合には、詳細調査で問題にたどり着けていない可能性もあるため慎重に考える必要はあります。
しかし、そもそも閾値が厳しすぎたために本来許容範囲であるブレを異常と検知してしまった可能性があります。
この場合もまずは、測定が正しく運用されていたか確認します。
次に、ルール自体に問題は無かったか再検討します。
その結果、運用にもルールにも問題が無かったと言うことであれば、
閾値をもっと緩やかにすることを検討します。
定期的な見直し
また、検知漏れや過剰検知が発生していなくても、定期的な見直しはルールに含めておくべきです。
定点観測で見込める効果
さて以上の定点観測を行うことで、どの様な効果が見込めるでしょうか。
まず、問題が顕在化しトラブルとして発生する前に、異常を検知できるため問題の発生自体を抑制できます。
次に、仮に問題が発生したとしても、早い段階で発見できるため、問題の深刻度を浅い状態に抑えることができます。
また、定点観測によって得られる時系列での状況記録からは問題抑制という消極的アクションだけでなく、改善プランという積極的アクションが生まれる可能性も期待できます。
何も無い日常こそが問題を起こさないために重要
問題の発生していない状況では、問題の発生を想定した観測という行動は重要とは捉えられないことが多いものです。
しかし定点観測を継続することは、結果的に発生する問題の深刻度をコントロールすることにつながります。
最初に書いたように、問題は望むと望まないとに関わらず、発生してしまうものです。
であれば、問題が発生したときの傷を浅くするための定点観測は、実は問題解決よりも重要なのだという意識で取り組むべきことなのです。
【人生とは時間の使い方】
ミッション:自分が楽しいと思えるコースを、いつでも何度でも走り始められる。誰もが自立して生きていける社会の実現を目指して。
バリュー:無駄な仕事や突然の問題発生、幸せの実現を邪魔する不安や悩みを解決・解消していく。
■吉乃 建志(よしのケンジ)プロフィール■
妻と娘と三人家族/システムエンジニア/40歳過ぎでフルマラソンに挑戦し完走/日本全国巡ることをライフワークに決めた「旅」と「食」を楽しむスキマ旅ブラリスト/本業も副業も成果を出しプライベートも充実できるハイブリッドワーカー
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吉乃 建志
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