中国無人コンビニの盗難防止は「北風と太陽」だった

誰もいない、でも便利、そんな社会

ローソンが無人レジの実験店舗での導入を始めます。

これにより1人体制で対応できるようにしたい考えと。

この記事を読んで思ったのは「さすがに完全に無人店舗という訳にはいかないか」ということ。

万引きも心配ですしね。でも中国ではすでに完全無人を実現してました。その秘密は。

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どうやって万引き防ぐ?

考えてみて下さい。

あなたが、無人コンビニの経営者だとします。

全く店員の居ない店舗で、どうやって万引きを防ぎますか?

監視カメラやセンサーで、徹底的に監視を強化しますか。

でも中国の無人コンビニでは、監視の強化という「北風」ではなく、全く別の方法で万引き=盗難が起きないようにしていました。

それは、北風に対する「太陽」だと言えます。

サービスがインフラ、信用が価値に

(参考記事は最後にまとめて記載しています)

現在の中国都市部の状況を知るために、まずは記事の次の部分を引用します。

もはや中国では、WeChatpayやアリペイでの信用スコアは生活のいたるところに浸透し、都市部ではアリペイ、WwChatPayなしではもはや生活できない。

電気や、ガス、水道と同じ様にアリペイ、WwChatPayというサービスが生活の中にインフラとして浸透しているということ。

更には、都市住民はアリペイ、WwChatPayのサービスに依存しており、アリペイ、WwChatPayが無ければ、生活に支障をきたしてしまうような状況であるということがポイントです。

そして、それらのサービスを提供するアリババやWeChatは独自に顧客の信用スコアを管理しているのです。

それが、アリペイの芝麻(ジーマ)信用WeChatPayの騰訊(テンセント)信用というものです。

このサービスの浸透と、信用スコアの管理に、無人コンビニで盗難を予防できる秘密があります。

信用で得られるの価値が大きい

実は、無人コンビニで盗難をしてしまうと、信用スコアが下げられてしまうのです。

信用スコアが下がってしまうと、受けられるサービスが制限されてしまいます。

つまり、盗難によって一時的に得られる利益よりも、信用スコアが下がってしまうことによって様々なサービスを制限されてしまうダメージの方が大きいということ。

信用の毀損したくないという思いが抑止力になり、盗難という犯罪を防止できる社会を実現しているるのです。

これは、価値の基準が物品やそれの価格を表す金というものから、「信用スコア」という別の価値へと変わってきている例として、非常に興味深いことです。

信用という新しい価値が人の行動を変える

しかも、その「信用スコア」は個人に一生付いていくものであることから、個人の行動まで変えてしまう力を持っていると言うことです。

誰にも奪われない「信用という価値」を身に付けられる、とも言えます。

この点は、現在の社会秩序にも通じるところ。

いわゆる道徳教育からではなく、利益的な損得からではあるのですが、結果として人々が道徳的な行動を取っていくという意味で、秩序ある社会を維持することができる効果は「北風と太陽」の寓話で言う「太陽」でしょう。

監視や罰則を与えるという無駄なことに時間を費やすのでは無く、正しいことをしていれば利益を得られる。

これが低コスト・高モラル社会を実現するためのヒントになりそうです。

<参考記事>

Glo Tech Trends
【無人コンビニ時代の到来】中国無人コンビニでほぼ盗難ゼロのその秘密、「盗難したら損」の状況を見事に構築|BINGO BOX

ITPro
ローソンが無人レジ、ICタグ駆使し深夜の人手不足解消へ、2018年春から店舗で実証